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ポーバの起源

ポーバの始まりはよく解っていません。

15世紀ごろから仏画のなかで占める割合が少なくなったことは確かです。

現存する古いポーバは12~15世紀ごろのものです。

 

ネパールで仏画のポーバは布に描くものです。どうしても経年劣化するので12世紀以前のものはほとんど現存していませんが

アメリカのルビンミュージアムの出版物の画集に11世紀のものが少しだけ載っていたように思います。

 

時間に耐える記憶媒体が彫刻か絵画しかなかった時代、ポーバは彫刻とともに発達しました。

それらしい石彫はネパールのチャングナラヤン寺院に残っている石彫です。

それらは五世紀ごろのものと推測されていますが、ポーバの特徴である文様(パターン)、門の連なる聖獣たちなどポーバの特徴をもった石彫を見ることができます。

もちろんヒンドゥーの文化圏であるインドの古い石彫にも似た特徴がふんだんに残っています。

 

石彫が5世紀ごろ、残っているポーバは12世紀ごろです。時間差がかなりありますが5世紀ごろにはポーバは描かれてたのではないかと言われています。

 

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ポーバについて日本語で書いて日本で紹介したいと思いますが

資料が少なかったり、今日読んだ資料とネットで読んだ資料が大きく異なったりします。もしネパール密教(ネパール仏教)の4仏画に詳しい方で寄稿していただける方、日本語資料を提供していただける方がいらっしゃいましたらご連絡ください。