チベットタンカの生徒さんが増えてきました

最近チベットタンカの生徒さんが増えてきました。

中国語圏の生徒さんからのご紹介が重なりました。

 

チベットタンカの中にもいくつか流派があり私はカルマガディ派を学びました。

顔の中の瞳の割合、耳の長さすべて決まっていて誰でも描けるように発達した仏画です。

この画像はカルマガディ派の多羅菩薩に使われる顔の割合です。

 

まず間違えないようにこの顔の割合の補助線を描いていきます。

授業中は私も生徒さんと同時進行で同じものを描きます。

次に線の丸さや補助線同士が遠くて曲線を描きづらいところをどう描くか

コツをお伝えしながら仕上げていきます。

最後にもう一度全体をチェックして細かいところを修正していきます。

ここで一時間で授業が終了しますが、

時間があれば

カルマガディ派のタンカの筆で描く線はポーバとは違うのでコツなどお伝えしながら

筆入れをしていきます。

 

次の授業までに生徒さんがこのスケッチを何枚か練習して

二回目の授業でじっくり筆の線画の授業をします。

 

絵画は個性と時代がとても大切ですが

タンカは個性を極力出さないように発達して今の補助線の形が出来上がりました。

写仏よりもうすこし絵画的に踏み込んで描いてみたいという方にお勧めです。